2009年10月Vol.4 ラクトク

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長松 孝俊
丸大鉄工株式会社
屋根材の製造・販売と保守サービスを提供、若くして事業を継いでからのこの20年は「まさに暗中模索でやってきた」と語る。
工場やガレージなどに使われる屋根材を改良し、遮音性・断熱性を高めて一般住宅向けに開発した「ワンダフルルーフ福瓦」
(特許・意匠・商標登録済)は来春、発売を予定している。

鉄に生きる

長松さんが18歳にとき急死した、父・安平さんの遺した言葉。
「技術も経営的ノウハウも、仕事のことは何も教わっていなかった」という長松さんにとって、これが"すべて"だと今は感じるそう。

頑丈な素材として暮らしになくてはならない「鉄」、鉄は、叩かれれば叩かれるほど強くなるというたくましい性質を
もっているとともに、手入れをしなければ表面はくもり、やがて錆びてしまうという性質をもっています。
もちろん、磨けば磨くほどに美しい光を放つようになるのも、鉄の特徴です。これは、人の生き方にも通じること。
人は与えられた試練を乗り越えるたびに、ひとつずつたくましくなっていきます。
常に謙虚な気持ちで心を磨く努力をしていなければ、錆びが出てしまう・・・。
「鉄に生きる」という言葉は、「鉄工屋」として生きた父が私に遺してくれた、唯一の、そして最高も贈り物だと思っています。